2017ダウンヒルシリーズ#5ウイングヒルズレースレポート

岐阜県のウイングヒルズ白鳥で行われる、MTBダウンヒルレースです。

ダウンヒルシリーズ日本自転車競技連盟の公認では無くて、年間ランキングなどは関係無いレースなのですが、独自のシリーズランキングを持って運営されているシリーズ戦です。

ここウイングヒルズは9月に連盟公認のクップドゥジャポンの大会が開催され、ほぼ同じコースを使うので、前哨戦として館兄は参加します。

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お盆の渋滞をうまくかいくぐりながら、東京から7時間でウイングヒルズに到着しました。

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8月12日土曜日

残念ながら明け方まで雨。

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今日は公式練習とタイムドセッションが行われます。

タイムドセッションは明日の出走順を決めるので、できれば良いタイムで走りたいものです。

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ウイングヒルズにはワールドカップよりキツいかもしれない、と言われる、斜度の急なセクションが有り、しかも岩ゴツゴツのロックも有るので中々攻略出来ません。

路面はぬたぬたなので、速度を抑えようとしても、タイヤが滑ってしまい転びます。落差は大きいけど、ロックまで真っ直ぐ行けるラインは、とても通れません。

なんとか、回り込んでロックに進入しますが、今度はロックで滑って転びます。

本当はもう一箇所の課題の、V3と言う名前のキャニオンジャンプも攻略したいのですが、今日は諦めるしかなさそうです。

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雨具は暑くて着ていられなくなりました。ジャージに着替えて練習走行を続けます。

どうしてもフロントフォークの動作感が得られ無いので、富士見パノラマのセッティングよりも突き出しを少し増やして、フォークを寝かせました。

手応えが良くなったので、思い切ってロックセクションにチャレンジしたら、前転してしまってサドルが根っこから折れてしまいました。

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なんだか、正直走ってるより治している方が長いかもしれません。

そんなこんなで、タイムドセッションになります。ダーティーダンでも、滑る所は滑るので、ちょっと覚悟を決めて、タイヤをマジックマリーに交換しました。

前半はうまくこなせたのですが、なるべく直線的に入ろうとした急斜面のセクション入口で引っかかり、ロックセクションを右に飛び出して転んでしまいました。

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タイムは3分14秒988

ビデオを見返してみると、転倒して再スタートするまでに12、3秒ほどロスしているので、明日は2分台のレースになりそうです。

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まだ、ゴンドラに乗れるそうなので、劇斜面でからロックセクションをもう一度丁寧に走りに行きましたが、相変わらずバタバタになってしまいました。

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8月13日日曜日

天気は晴れ、ですが、路面はまだ濡れていて、劇斜面もロックセクションも館兄の技量ではマトモに走れません。

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悔しいけど、迂回ラインの練習を始めました。白いマットが敷かれた一番迂回するラインから、少し回り込むラインまで、それぞれペースを上げながら走ります。

迂回でほぼラインを固めていたのですが、最後の試走の時に思い切ってロックセクションに進入。急速に乾いて来た路面は、館兄の技量を受け入れてくれました。

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ピットに戻って、ローラー台で脚を回して疲労物質を流し、脚を回復します。ビデオを見ながらラインを最終確認して、ゴンドラへ向かいました。

「館さん、ギリギリだよ」

そう声をかけられて、ドキドキしましたが、スタート地点に着いた時に、前走者がスタート。そのままスタート台に上がりました。

ギリギリでしたが、気持ちは落ち着いていて、そのままスタート。

オフキャンバー気味のゲレンデを走り抜けて、ジャンプを飛び、狙ったラインにタイトに乗せながら、向きを変えて行きます。劇斜面でへのアプローチは、一旦左へ降って、木の右を回り込んでから。

顔を上げてロックセクションを睨みながら、ブレーキリリース。ペダルに体重をかけ、衝撃を股関節で柔らかく受け止めながら、顔を上げます。

ロックセクションの先の、掘れてしまっている路面を

「柔らかく、柔らかく」

と、言い聞かせながら通過し、その先のV3ジャンプは迂回。

この先はジャンプポイントが続くので、バックサイドを上手く使って、失速しないようにバイクを走らせます。

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レッドブルゲートを抜け、最後の急斜面に進入。マジックマリーが路面を捉え向きが変わります。

36×11ではギアが足りないので、そのままリズムでゴール。

「2分43秒428。トップタイム更新」

中川さんのアナウンスに、思わずガッツポーズが出ます。

この後、速い選手が続くのですが、中々タイムが更新されず、抜かれたのは3人。

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なんと、4位入賞です。

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今頃かよ、と自分でも思いますが、やっとレースを組み立てて走る事が、出来るようになって来た気がします。

このまま、もう少し結果を残せるようになりたいですね。

CJのレース迄に、V3ジャンプと劇斜面への進入を攻略する事に取り組みます。

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協力(敬称略)
MARSH 有限会社マーシュ:自転車に関する全てのサポート
takebow-tune Bikeworks:サスペンションサポート
Yuris:フレーム及び部品サポート
drop8:ウエアサポート
重力技研 /gravitylab:技術サポート

BodyArchitect【ボディーアーキテクト】:フィジカルサポート



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館兄 (たちあに)

自転車乗り。  MTBダウンヒル&エンデューロアスリート。 MTBダウンヒル世界選手権60歳クラスで世界一になることを目標に、日々を過ごす。その後、80歳までチャレンジすることを企んでいる。 2014年エンデューロワールドシリーズ40+クラス:総合13位。 2014年MTB全日本選手権ダウンヒル40代クラス全日本チャンピオン。 日本人唯一のSPINNING® マスターインストラクター。 鼻緒のトレーナーとして知られる。 焚き火評論家