2016 全日本選手権レースレポート後編

7月16日土曜日

午前中の試走の時間帯は霧も出ていて、路面は濡れています。天気は回復傾向ですが、この様子だと新設区間の路面はさらに荒れて走りにくくなりそうです。

ヒダカパパ

昨夜、ヘルメットカメラの映像を見直していて、気付いたラインをテストしながら、試走を繰り返します。

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最後にもう一本と思い、スタート地点に向かいましたが僅差で試走時間が終了し、迂回させられました。せっかくなので、バイクを停めて徒歩でコースを確認しました。

なかなか降りてこないので、ピットではみっちゃんが心配していたそうで、申し訳ない事をしました。

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予選は13時05分にスタートします。

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ゆっくりと用意をして、ゴンドラに乗り込ます。富士見パノラマのコースは、スタート地点まで結構な距離を走ります。以前にはパンクしたり、ペダルを壊したりした事があるので落ち着いてゆっくりと下ります。

今回のスタート地点は、初めて設定された場所です。

新鮮な気持ちでスタート台にあがり、そしてスタート。

最初の左コーナーのラインを、昨日のタイムドセッションとは変えて進入し短いラインを狙ったのですが、コーナーの脱出スピードが予想以上に遅く、予定外のフルペダリングをすることになりました。

前半の林道の区間では、体力を温存しつつ、スピードを維持したかったのですが、ちょっと失敗。気持ちを取り直してスピードを乗せて行きます。

常設区間を走り抜け、更に荒れている事が予想される新設区間へ。最初の落ち込みへの進入は路面が見えないまま突っ込んでいくのですが、その際に到達した瞬間、視界に飛び込んできたのは深く掘れた轍。

まっすぐ行く、当初のラインを瞬時に諦め、右から回り込みます。

続けて一気に滑る斜めに横たわった3本の根っこ。なんとか抜重しながら、通過成功。掘れた路面をなんとか加速して、登り返し。失速しないギリギリのスピードでクリアし、常設区間に戻ります。

img_7681ですが、いつもとコーステープの張り方が違うので、なかなかタイヤが路面を捉えてくれません。何度も地面を蹴りながら、バイクを前に進めます。

今回は閉鎖されているキャニオンジャンプの横を抜け、ゴンドラ下の新設区間へ。何時ものコースをショートカットするように横切るので、前輪を引っ掛けて前転してしまいそうな衝撃が伝わります。

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木の間のドロップはまっすぐ行く最短コースではなく、意図的にラインを外して回り込むラインを選択。

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再び常設区間の固い路面を加速して、今回の最高速度が出る林道を走り抜けます。速度のせいで、大きくジャンプしてしまううねりを、大きな体重移動で抑え、速度を落とす為に設置されたシケインに進入。

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昨日のタイムドセッションでは直線的に走り抜けられたのですが、今日はさらに速く走っているのと、路面が荒れているせいで、イメージ以上に右に弾き飛ばされました。かなりヒヤッとしましたが、ちょっと強引に向きを変え、ヘアピンバンクを抜けました。

多くのライダーがインサイドを攻める左コーナーを外から回り、ペダリングで加速、テーブルトップジャンプをバックサイドまで飛びきります。

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ゲレンデに飛び出す手前の右ターンで前後輪を滑らせ失速してしまいます。丸太の小さなジャンプに引っ掛かるようになってゲレンデへ。短い区間をペダリングで加速。

うねるようにテープを張られたゲレンデを、ゴールへ向かいます。

3分22秒790

ゴールした時点で28位。予選通過は30位まで。今年のランキングの関係上、館兄よりも速いと思われる選手がこの後3人走ります。

予選通過は厳しそうだな、とゴール地点で残りの選手を待ちます。案の定、3人の内二人が館兄のタイムを更新し、31位で予選落ちとなりました。

スタート直後と、ゲレンデ手前の失速は悔やまれるところです。
バイクのセットアップや、身体の使い方を更に見直して、後5秒速く走れるようになりたいと思っています。

協力(敬称略)
MARSH 有限会社マーシュ:自転車に関する全てのサポート
takebow-tune Bikeworks:サスペンションサポート
Yuris:フレーム及び部品サポート
重力技研 /gravitylab:技術サポート
drop8:ウエアサポート

Body-architect【ボディーアーキテクト】:フィジカルサポート



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ABOUTこの記事をかいた人

館兄 (たちあに)

自転車乗り。  MTBダウンヒル&エンデューロアスリート。 MTBダウンヒル世界選手権60歳クラスで世界一になることを目標に、日々を過ごす。その後、80歳までチャレンジすることを企んでいる。 2014年エンデューロワールドシリーズ40+クラス:総合13位。 2014年MTB全日本選手権ダウンヒル40代クラス全日本チャンピオン。 日本人唯一のSPINNING® マスターインストラクター。 鼻緒のトレーナーとして知られる。 焚き火評論家