2017 CJ DHI 妙高レースレポート後編

9月24日日曜日

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綺麗な青空の下、朝の練習走行です。でも、夜に少し路面が湿ったらしく滑りやすい場所があります。

20170924CJ妙高試走海老原さん8

落ち着いて路面の状態に対応しながらラインを決めて行きます。

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そして、いよいよ予選。

前半の斜度があるターンはインの藪に突っ込むイメージで向きを変え、外に飛び出さないように踏ん張ります。

続いて、縦の動きを要求される区間。オーバーペースにならないように、柔らかく身体を使ってなんとかこなします。

高速区間につながるオフキャンバーを、バイクを左手に維持させながら、通過。

20170924CJ妙高予選海老原さん26

試走の時に、ノーブレーキで進入して、何度もリム打ちしてしまったV字谷は、少しブレーキを当てて岩を避けました。

ここから、可能な限りブレーキを解放します。ライン取りと、バイクの倒し込みを丁寧に行い、スピードのせいで身体にかかって来るGに耐えます。

ラインを外すと左に飛び出してブレーキを握らなければならない、落ち込みながらの高速右ターンを少しのブレーキでラインに乗せることが出来、ものすごい勢いで登り返しました。

そしてこの先が時速70キロメートルを超えて来る高速セクション。湿っているので、タイヤが暴れますが、バイクに任せて低く伏せます。後で確認すると時速73キロを記録していました。

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高速セクションを走り抜けると左に向きを変えながら登り返し。速度があるので、その頂点でバイクが宙に浮き上がります。
着地と同時にバイクを左に寄せ、軽くブレーキを当てて前輪に荷重し右にバイクを倒し込みます。

90度向きを変えると、再びブレーキを解放。路面のうねりを、前後のサスペンションと股関節と肩甲骨で吸収しながら、バイクを加速させます。

小さく左右へ切り返し、試走で飛び出してしまった高速左ターン。ブレーキで前輪に荷重を移動して、一気に左へ倒し込み。何人も飛び出したようで、コーステープがぐちゃぐちゃ。右へ滑っていのを止め、右へ向きを変える為に、コーナーの中で反対へ体重移動。右手に藪を感じながら続く右ターンを抜けて行きます。

バイクを立て、ハードブレーキング。直ぐに離して、右へ。マーシャルが居る、ゴンドラの支柱をかすめるように曲がって行きます。ここからは、何度か飛び降りる様に走った後、向きを変えながら登り返し。

前後タイヤのトラクションが抜けない様に、ペダルへの荷重を足の裏に感じてコントロールします。

20170924CJ妙高予選海老原さん6

既に高速なのに、更に斜度が強くなり、バイクが加速。そのまま、林の中に飛込みます。突然暗くなるので、目が追いつかないのですが、瞬きと、記憶と、勘を総動員してラインに乗せます。ちょっと外しましたが、バイクは失速せずに、林を飛び出します。

そしてゴール前の二つ目の林間シングルトラック。木の根、切株がバイクを乱す区間なのですが、何とか上手く走り抜け、最後にフルパワーのペダリング。

20170924CJ妙高予選海老原さん1

タイムは4分13秒043。

最終的に順位は22位で、30位迄の予選通過リストに入りました。

少し休憩して、決勝への準備を始めました。まだ、熱はあるので何となくぼんやりした感じです。

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ゴンドラで山頂に向かっている途中、ゴンドラの屋根を叩く雨音のような音が聞こえるのです。出来れば降らないで欲しいなぁ、と思いながら山頂駅で重く曇り始めた空を見上げました。

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最後の5、6人の選手の時は雲が降りてきて視界を遮られたそうですが、館兄の時は邪魔される事もなく、無事にスタート。

熱の所為もあって、ペダリングする体力が残っていないので、可能な限りバイクの上で伏せて空気抵抗を減らし、スピードを維持しました。

結果は、コンマ1秒タイムを落として、4分13秒140。

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24位でした。

みっちゃんには、

「ふらふらする」って言ってたよ。

と言われましたから、体調の割にはいい結果だったと思います。

体調を整えて、残り2戦、精一杯走りたいと思います。

いつも、応援してくださる、一緒に練習してくださる、皆さん、有難うございます。

協力(敬称略)
MARSH 有限会社マーシュ:自転車に関する全てのサポート
takebow-tune Bikeworks:サスペンションサポート
Yuris:フレーム及び部品サポート
drop8:ウエアサポート
重力技研 /gravitylab:技術サポート

BodyArchitect【ボディーアーキテクト】:フィジカルサポート

2017 CJ DHI 妙高レースレポート前編



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ABOUTこの記事をかいた人

館兄 (たちあに)

自転車乗り。  MTBダウンヒル&エンデューロアスリート。 MTBダウンヒル世界選手権60歳クラスで世界一になることを目標に、日々を過ごす。その後、80歳までチャレンジすることを企んでいる。 2014年エンデューロワールドシリーズ40+クラス:総合13位。 2014年MTB全日本選手権ダウンヒル40代クラス全日本チャンピオン。 日本人唯一のSPINNING® マスターインストラクター。 鼻緒のトレーナーとして知られる。 焚き火評論家